今回はMacでanyenvを使ってpyenvをインストールし、好きなバージョンのPythonをインストールできるようになるまで説明します。
この記事は初心者向けですので、細かい説明を省いてる部分があります。ご了承ください。
anyenvとは
anyenvは様々な言語のバージョン管理ソフトを一括して管理することができるソフトです。
例えば、Pythonのバージョン管理ソフトであるpyenvやRubyのバージョン管理ソフトであるrbenvなどもanyenvを使って一括で管理できます。
これば便利!
anyenvで対応している言語・環境(バージョン管理ソフト)は下記の通り。
- R(renv)
- Crystal(crenv)
- D(denv)
- Ruby(rbenv, erlenv)
- Elixir(exenv)
- Go(goenv)
- haskell(hsenv)
- Java(jenv)
- lua(luaenv)
- node(nodenv)
- PHP(phpenv)
- Perl(plenv)
- Python(pyenv)
- sbt(sbtenv)
- Scalar(scalarenv)
- Swift(swiftenv)
非常に多いですね。anyenvさえあればいいって感じです。
pyenvとは
pyenvとはPythonのバージョンを簡単に切り替えられるバージョン管理ソフトです。
「バージョン2系から3系に切り替えたい」といったこともコマンド一つで簡単にできます。また、科学計算向けPython環境を提供してくれるAnacondaも簡単にインストールすることもできます。
anyenvのインストール
gitを使ってインストール
まずはgitを使ってanyenvを~/.anyenv
にcloneします。
git clone https://github.com/anyenv/anyenv ~/.anyenv
次にanyenvの設定をシェルの設定ファイルに記述します。
echo 'export PATH="$HOME/.anyenv/bin:$PATH"' >> ~/.bash_profile
echo 'eval "$(anyenv init -)"' >> ~/.bash_profile
ちなみに、zshを使ってる人は次の初期化コマンドを使ってください。上を使うと「command not found: complete」が出ます。
echo 'export PATH="$HOME/.anyenv/bin:$PATH"' >> ~/.zshrc
echo 'eval "$(anyenv init - zsh)"' >> ~/.zshrc
最後に次のコマンド入力で設定を適用します。
exec $SHELL -l
zshの場合は↓。
exec zsh -l
anyenv-installのインストール
このままではシェル起動時に「anyenv-installがありません」とでるので、「anyenv-install」をインストールしておきます。
次のコマンドを入力してインストールしてください。
anyenv install --init
そうすると
Do you want to checkout ? [y/N]:
と聞かれますのでy
を入力してEnterキーを押してください。
動作確認
次のコマンドでちゃんとバージョンが表示されるか確かめてください。
$ anyenv -v
anyenv 1.0.0-4-gbba4c28
pyenvのインストール
anyenvを使ってインストール
anyenvを使ってpyenvをインストールします。
次のコマンドでpyenvをインストールしましょう。
anyenv install pyenv
次のコマンドでシェルを再起動してください。
exec $SHELL -l
zshの場合は↓。
exec zsh -l
動作確認
下記コマンドでバージョンがしっかり表示されるか確かめましょう。
$ pyenv -v
pyenv 1.2.7
Pythonのインストール
下記のコマンドを入力することでインストールできるPythonの一覧が出てきます。
$ pyenv install -l
Available versions:
2.1.3
2.2.3
2.3.7
2.4
2.4.1
.
.
.
次のコマンドでPythonをインストールできます。好きなバージョンをインストールしましょう。
$ pyenv install 3.6.4
Pythonのバージョンを変える
ここまで終わったら、Pythonのバージョンを切り替えられるようになります。
グローバルつまりすべての環境でバージョンを切り替える場合は次のコマンドを入力してください。
pyenv global 3.6.4
ローカル、つまりカレントディレクトリでのPythonのバージョンを切り替える場合は次を入力してください。
pyenv local 3.6.4
動作確認
下記コマンドでバージョンが表示されるか確かめてください。
$ python -V
Python 3.6.4
Anacondaのインストール
Pythonで科学計算向け環境を提供してくれるAnacondaのインストール方法を紹介しておきます。
といっても、普通のPythonを入れるときと変わらず、下コマンドで導入できます。
$ pyenv install anaconda3-5.3.1
次コマンドで切り替えられます。
$ pyenv global anaconda3-5.3.1
おわりに
今回はanyenvを使ってpyenvをインストールしPythonのバージョンを簡単に切り替えられる方法を紹介しました。
pyenv単体でいれる方法もありますが、他の言語のバージョン管理ソフトを一つ一つ入れるのはとても大変なので、anyenvが重宝すると思います。
今後はこの記事をもとにPython関係の記事をたくさん書いていければなと思います。
それでは、また!
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